下関城郭サミット【冬の陣】下大野城・城光寺城

下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイド

下大野城・城光寺城/下関市菊川地区(2020年2月24日9時半~12時)

※コース下見・整備 2020年2月4日 実施

現地講師 中原周一氏/案内 ふるさと再発見作業部会/一般参加33名 

2つの山城見学を円滑にするため、当初予定を変更し、それぞれ最寄りの公会堂を利用した。下大野公会堂を集合場所、下保木公会堂を解散場所としトイレ・講堂を借りた。2つの公会堂間の約3kmは車移動とした。下大野城址では、中原氏が山城解説を行い、八木氏が地域の伝承を解説した。城光寺城の麓では、城光寺自治会長より城光寺跡の説明、城光寺城址では中原氏が山城解説した。下山し、下保木公会堂の講堂では八木氏より、菊川地域の実情や取り組みについて説明があった。

<コース下見・整備> 2020年2月04日 下大野公会堂~下大野城

下大野公会堂に集合
下大野公会堂に集合
下大野城主郭
下大野城主郭を見学

<コース下見・整備> 2020年2月04日 下保木公会堂~城光寺城

下保木公会堂に集合
下保木公会堂に集合
城光寺城曲輪
城光寺城曲輪の現地解説を聞く

<山城現地ガイド 下大野城・城光寺城> 2020年2月24日(下大野公会堂~下大野城)

下大野公会堂に集合
下大野公会堂に集合
下大野城へ登る
地元の墓所を抜けて、下大野城へ登る
下大野城切通しを通る
下大野城切通しと横堀の現地解説を聞く
下大野城主郭
下大野城主郭の現地解説を聞く

~車移動~ (下保木公会堂~城光寺城)

下保木公会堂へ移動
下保木公会堂へ各自の車で移動
城光寺城へ移動
城光寺城へ移動
城光寺城曲輪の現地解説を聞く
城光寺城主郭へ向けて登る
城光寺城主郭
城光寺城曲輪の現地解説を聞く

下関城郭サミット【冬の陣】金怡山城

下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイド

金怡山城/下関市豊浦地区(2020年2月11日9時半~12時半)

※コース下見・整備 2020年1月22日 実施

現地講師 中原周一氏/案内 川棚温泉観光ボランティアガイドの会/一般参加57名 

川棚温泉交流センターを集合解散場所としトイレを借りた。川棚温泉交流センターの駐車場を利用いただいた。温泉街を通るため2班に分かれて金怡山城址へ向かい、途中、中原氏が両班に付近の川棚茶臼山城、正宗氏が参拝の道標などの解説をした。金怡山城の中腹の三恵寺境内で休憩・トイレを借りた。2班に分かれて三恵寺の史跡(国見岩・座禅石・奥之院)を説明し、山頂では中原氏が山城・弥生住居(高地性集落)を解説した。

<コース下見・整備> 2020年1月22日 (川棚温泉交流センター~金怡山城)

川棚温泉交流センターに集合
川棚温泉交流センターに集合
金怡山城の案内看板
山頂にある金怡山城の案内看板を見る

<山城現地ガイド 金怡山城> 2020年2月11日(川棚温泉交流センター~金怡山城)

川棚温泉交流センターのエントランスに集合
川棚温泉交流センターのエントランスに集合
金怡城山を遠方に臨む
川棚温泉街を抜けて、金怡城山を遠方に臨む
三恵寺境内
金怡山の中腹にある三恵寺の境内に到着
金怡城山の主郭
金怡城山の主郭で、現地解説を聞く

下関城郭サミット【冬の陣】青山城

下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイド

青山城/下関市勝山地区(2019年12月15日9時半~12時半)

※コース下見・整備 2019年12月13日 実施

現地講師 中原周一氏/案内 勝山三山を守る会/一般参加52名 

新下関駅東口を集合解散場所としトイレを借りた。参加者には公共交通機関、周辺有料駐車場を利用いただいた。市街地を通るため2班に分かれて青山城址へ向かい、途中、中原氏・原田氏が両班に秋根の市などの解説をした。登山道に入ると各々のペースで登り、展望のよい場所(事前に伐採済の3か所)では、会員から青山城から見える史跡や風景(満珠島、干珠島、長府、関門海峡、六連島、勝山城址)を説明した。山頂では2班に分かれて中原氏が山城解説をし、待っている班には、原田氏が地域の歴史を解説した。

<コース下見・整備> 2019年12月13日 (新下関駅~青山城)

新下関駅コンコースに集合
新下関駅コンコースに集合
青山城曲輪
青山城曲輪の現地解説を聞く

<山城現地ガイド 青山城> 2019年12月15日 (新下関駅~青山城)

新下関駅コンコースに集合
新下関駅コンコースに集合
青山城を望む
秋根地区から青山城を望む
青山登山道を登る
山麓から青山登山道を登る
青山城主郭
青山城主郭の構造を、2班に分かれて現地体験する

下関城郭サミット【冬の陣】諏訪山城

下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイド

諏訪山城/下関市豊田地区(2019年12月8日9時半~12時)

※コース下見・整備 2019年11月12日 実施

現地講師 中原周一氏/案内 楢原ゆうあい会/一般参加38名 

妙栄寺を集合解散場所としトイレを借りた。参加者には最寄りの正念寺へ駐車いただいた。妙栄寺では、楢原ゆうあい会 柴田氏より団体と地区の説明があった。道が狭いため2班に分かれて諏訪山城址へ向かい、途中、中原氏が両班に解説をした。山に入ると一団となり、中原氏が山城解説を行った。下山して肥中街道・諏訪神社では、再び柴田氏より地区の説明があった。

<コース下見・整備> 2019年11月12日 (妙栄寺~諏訪山城)

2019年11月12日 協働4団体でのコース下見・整備
2019年11月12日 協働4団体でのコース下見・整備

<山城現地ガイド 諏訪山城> 2019年12月8日 (妙栄寺~諏訪山城)

妙栄寺境内に集合
妙栄寺境内に集合して班分け、ブリーフィング
諏訪山城を遠方に臨み、山の形や特徴を説明する中原氏
諏訪山城主郭
諏訪山城の曲輪に立ち、現地解説をする中原氏
諏訪山城竪堀
諏訪山城の竪堀に立ち、現地解説をする中原氏

下関城郭サミット【冬の陣】 概要

下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイド

2019年12月~2020年2月にかけて、下関城郭サミット協働活動団体(4団体)が、それぞれの地域で整備している山城の市民向け現地ガイドをおこなった。

<日程>

  • 2019年12月08日(日) 諏訪山城(楢原ゆうあい会/下関市豊田地区)
  • 2019年12月15日(日) 青山城 (勝山三山を守る会/下関市勝山地区)
  • 2020年02月11日(火祝) 金怡山城(川棚温泉観光ボランティアガイドの会/下関市豊浦地区)
  • 2020年02月24日(月振休)下大野城・城光寺城(ふるさと再発見作業部会/下関市菊川地区)
下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイドチラシ表
下関城郭サミット冬の陣 2019-2020 山城現地ガイドチラシ裏

(令和元年度きらめき活動助成事業助成金を活用しています。)

下関城郭サミット【夏の陣】 アンケート回答

下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉

聴講者および関係者の皆さま

2019年8月18日、川棚の杜・コルトーホールにて、「下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉-城郭巡りことはじめ 中世山城から近世城郭ー」と題した講演会・シンポジウムを開催いたしました。ご聴講された皆さまをはじめ、基調講演 講師の三浦正幸先生、シンポジウム座長の中原周一先生、また多くの関係者の方々へ御礼申し上げます。

講演会・シンポジウムの際、フロアからの質問時間を取ることが出来ないため、アンケート用紙に質問事項を記入していただきました。質問事項の回答が、三浦先生、中原先生よりありましたので、この場を借りてご報告させていただきます。

(2019.10月 川棚の杜Blog 回答文)

https://ameblo.jp/kawatananomori/entry-12534861039.html

===アンケート回答===

Q1,山城の規模にもよるがどの位の日数でできたのか。山城の生活はどのようなものだったか。

A1(三浦)山城の工事期間は、農閑期に限られるため、せいぜい4か月。山城には、平時は番兵が掘立柱小屋に泊まって警護していただけ。

Q2天守が初めて現れた城は正確には分らないと思っていたが、なぜ岐阜城だとわかったのか。(私は信貴山城と思っていた)

A2(三浦)最初の天守(天主が最初の名)は織田信長が岐阜城に建てた高層の御殿建築で、防備機能なし。信貴山城や多聞城にあったのは高層の櫓で、天守とはよばれていません。安土城天主は、天主に防備機能を少し加味して大きな櫓の機能を少しもつようになりました。秀吉政権下で、御殿の機能がない天守が現れ、結果的に信貴山城や多聞城の大櫓から発展したかのように見える天守が出現したが、それらは安土城天主の系譜であって、信貴山城や多聞城の大櫓は絶滅したと考えます。

Q3,山城の調査方法、文献等はどういうものがあるか。

A3,(中原)当日配布資料「山城の調べ方」をご参照にされてください。

その他参考冊子として

「城郭調査ハンドブック」(㈱新人物往来社1993)

「山口県中世城館遺跡総合調査報告書」(山口県教育委員会2017、2018)

Q4,「長門城」詳細について

A4(中原)2019年10月13日シンポジウム/長府公民館にて濱崎真二氏がお話しされるようです。ご参照にされてください。(添付資料参照)※上記URLを参照ください。

Q5,配布資料の主要山城、内郡城(物刈城)の位置について確認ください、私の知識では厚狭川の東側でもっと北にあると思います。

A5,(中原)本資料は「日本城郭体系第14巻(株)新人物往来社(1980))」の挿図を使用しているものですが錯誤があり、内容確認をせず記載したことお詫びいたします。

城郭体系では板垣城=内郡城とし厚狭川西岸丘陵としているようですが、現在、最新の山口県の見解(「山口県中世城館遺跡総合調査報告書」(山口県教育委員会2017」)では、板垣城と内郡城は別物とし、ご指摘のとおり厚狭川東岸丘陵に所在するものとしています。(城郭体系では記載が混乱しているようです)

以上。

下関城郭サミット【夏の陣】

下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉 城郭巡りことはじめ ー中世山城から近世城郭ー

日程:令和元年8月18日(日)

会場:川棚の杜・コルトーホール

<第一部> 基調講演 

講師 三浦正幸 広島大学名誉教授

演題「城郭巡り事始めー中世山城から近世城郭ー」

日本城郭研究の第一人者、広島大学名誉教授 三浦正幸氏を迎え、これから城郭巡りをはじめるビギナー層から、地域で郷土史研究や山城・城郭の整備をおこなっているベテラン層まで、幅広い市民を対象にした「城郭」と「城郭巡り」について講演を行っていただきました。

<第二部> シンポジウム 

下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉

パネリスト

三浦正幸(広島大学名誉陽樹)・中原周一(下関市教育委員会教育部 文化財保護課)・原田進造(勝山三山を守る会)・柴田俊彦(楢原ゆうあい会)・八木浩(ふるさと再発見作業部会)・正宗利昭(川棚温泉観光ボランティアガイドの会)

座長に下関市教育委員会から中原周一氏を招き、下関市内50カ所を超えて存在している山城・城郭を題材として、地域で活動する4つの山の会・郷土史会・ガイド団体の代表4名と、三浦先生を交えたシンポジウムをおこないました。4つの団体それぞれの山城・城郭の特長について、三浦先生からご指導いただいたのち、お互いの活動協力や連携について、地域課題や学習資源としての山城・城郭の活用についてなど、熱いシンポジウムとなりました。

主催:川棚温泉観光ボランティアガイドの会

共催:勝山三山を守る会・楢原ゆうあい会・ふるさと再発見作業部会

(令和元年度きらめき活動助成事業助成金を活用しています。)

基調講演「城郭巡り事始め」
基調講演「城郭巡り事始め」三浦正幸 広島大学名誉教授
シンポジウム 下関城郭サミット夏の陣in 川棚温泉
シンポジウム 下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉 (座長 中原周一)
下関城郭サミット夏の陣 集合写真
下関城郭サミット夏の陣 集合写真(左から 中原、原田、柴田、三浦、八木、正宗 敬称略)

 

パネル展示@川棚温泉交流センター大交流室の後方

「主要山城の位置・山城の紹介・調べ方」パネル10枚

「各団体の活動紹介」パネル4枚、および各団体製作のパンフレット等の配布を行った。

パネル展示10枚
山城・城郭パネル展示(10枚)
協働4団体紹介コーナー
協働4団体の活動紹介コーナー
下関城郭サミット夏の陣チラシ表
下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉チラシ表
下関城郭サミットin 川棚温泉チラシ裏
下関城郭サミット夏の陣2019 in 川棚温泉チラシ裏

©下関城郭サミットとは

©下関城郭サミットとは、令和元年度きらめき活動助成事業(団体協働活動)に向けて、下関市内の郷土史会・山の会・ガイド団体(4団体)があつまった団体である。下記に、平成30年度末に、きらめき活動助成事業助成金交付申請書の事業概要を記載する。

◆事業実施の背景(事業を実施する地域が抱えている課題やニーズ)

 近年、城郭巡りブームが到来し、近世城郭は文化財・観光資源として大修理が行われている。軽登山ブームも城郭巡りに一役買っており、登山者が増加しているが、兵庫県の山城・竹田城址ではシンボルのアカマツが枯れる観光による公害も発生している。 下関市内には天守閣の現存する城郭は無いものの、室町・戦国時代の中世山城や、長府毛利氏の櫛崎城址、幕末に築造された勝山御殿跡など50カ所を超える城址が残っており見学も可能。また市内各所には中世山城の存在に脚色を加えた地域伝承の落城話『くずれ』が残っている。

◆事業の目的(どのような目的で事業を行うか)

 下関市内外へ向けて市域の城郭の魅力を協働で発信し、来訪者受け入れと地域活性化を図る。市内外の城郭巡り初心者から愛好者まで、幅広い層の市民に城郭巡りについて「学び・考え・体験する」機会を提供し、市内の城郭を学び訪ねる機運を高める。

 市内の郷土史会・山の会・ガイド会の協働活動を通し、お互いの力を出し合い多角的・広域的な視座から城郭巡りを主導し普及する人材的つながりを作る。 ・協働活動する団体は、今後、市内の城郭巡りについて主導し普及する立場となり、知識を深める勉強会、現地ガイドの継続的な実施、パンフレット等の資料の準備、登山道や案内看板の整備、環境保全など、今後の活動目標や活動課題を共有する。

◆事業実施による成果(事業を行うことでどのような成果が生まれるか・地域課題の解決にどうつながるのか)

 下関市内に50カ所以上存在する中世山城や近世城郭を、歴史的、考古学的な史跡として幅広い層の市民が「学び・考え・体験する」機会をつくることで、貴重な地域資源として再認識し、市内の他地域へも同様の地域資源の掘り起こしを促すことができる。

 市内の城郭を中心とした地域の歴史・文化・史跡の勉強・案内・保全に取り組む団体の協働活動を通じ人材的つながりが生まれることで、市内の城郭巡りを主導的・普及的な立場で活動する存在となり、より一層深く広く魅力を増進し発信することができる。

 山城現地ガイドへ参加した市民を対象に勧誘し、それぞれの会の規模拡大を図ることができる。市域の城郭の魅力を協働で発信し、来訪者受け入れと地域活性化を図ることで、地域資源を活かした地域振興に貢献した活動ができる。

 協働活動団体がそれぞれ直面している現状課題を、共通認識し、協働で課題解決案を出し合い、課題解決へ向けて協働活動の方向性を模索する。

◆今後の展望(助成対象期間終了後、この事業の成果をどう活用し発展させていくか)

 市内には山城・城郭は数多くあり、市内の他地区の郷土史会、山の会、ガイド会などに協働活動を呼びかけ「下関城郭サミット」を企画し継続して開催したい。 平成6年から始まった「全国山城サミット(連絡協議会)」という大きな活動がある。下関市域がこのような全国規模の活動やネットワークにつながるよう、市民団体、観光団体、行政も参画した活動を積み上げていく。

(記載 平成31年3月31日 きらめき財活動成事業助成金交付申請書)

  • 勝山三山を守る会
  • 楢原ゆうあい会
  • ふるさと再発見作業部会
  • 川棚温泉観光ボランティアガイドの会